一般に,リパーゼ lipase は水溶性でない基質のエステル結合 ester bond を切断する酵素で,機能と基質特異性によって分類されている (3)。
膵臓リパーゼ pancreatic lipase とは,食事として摂取した脂肪 (トリアシルグリセロール, TG, とくに長鎖脂肪酸をもつもの) を消化する酵素 enzyme である (1)。膵臓の
胆汁酸のはたらき
リパーゼは水溶性であるため,脂肪を分解するためには酵素が脂肪にアクセスする仕組みが必要となる。その一つが 胆汁酸は,たとえば右 (2) のグリココール酸 glycosholate ような両新媒性の分子を含む。 |
関連タンパク質と分子進化
配列の似た pancreatic lipase-related protein (PLRL)-1 および -2 が報告されている (4)。PLRP-1 は活性を示さず,-2 はトリアシルグリセロールおよびリン脂質の両方を基質とする (5)。
: Ovary, testis で量が異なる遺伝子をスクリーニング。卵巣で多い遺伝子として同定。
: 精巣でも少し発現しているが,gill, digestive gland, mantle などではみられない。RT-PCR。
: 卵巣の成熟に関連し,脂質の代謝を制御しているのではないかという結論。
: 一般に性成熟の際には脂質が卵巣に輸送される。これを促進しているなら,機能的には LPL に近い?
References
|
コメント欄
全ページ共通なので,コメントにはページのタイトルもつけて下さい。書き込みのあったページには,専用のコメント欄を割り当てます。詳細は こちら のページに。